ごあいさつ

すべての人にインターネット
株主の皆さまには、日頃よりGMOインターネットグループをご支援いただき、厚く御礼申し上げます。
GMOインターネットグループは、1995年にインターネット事業を創業して以来、「すべての人にインターネット」をコーポレートキャッチとして掲げ、インターネットのインフラ・サービスインフラといったインターネットの“場”の提供に経営資源を集中し、インターネットをより豊かに便利にするべく事業を展開してまいりました。
GMOインターネットグループは「GMOイズム」という共通の価値基盤に基づいて長期目線の経営を進めています。GMOイズムは「不変の目標」のほか、様々な経営ノウハウをまとめたもので、インターネット事業を開始した1995年から唱和・実践し続けている社是・社訓に相当するものです。このGMOイズムの中に社内コミットメントの超長期計画として2051年に売上高10兆円、経常利益1兆円の企業グループを目指す「55ヵ年計画」があります。この「55ヵ年計画」を達成し、100年単位で継続する企業グループとなるべく、グループ一丸となり新たなインターネットの文化・産業とお客さまの「笑顔」「感動」を創造し、社会と人々に貢献すべく事業に邁進しています。
岩盤ストック収益は盤石、25年度も好調なスタート
25年12月期第1四半期の連結業績は増収増益の決算となりました。インフラを中心に、将来成長へ向けた前向きな先行投資をこなしつつ、VC投資売却損益を除く、四半期ベースで、過去最高営業利益を創出することができました。25年度も順調なスタートを切れたと考えています。引き続き、トランプ関税等の経済環境の不確実性に対応し得る、インフラなどにおける岩盤ストック収益が成長を牽引しています。
そして、インターネットの安全性確保が喫緊の社会的課題となるなか、「セキュリティ事業」のグループ最注力分野としての位置付けを明確化するべく、これまで「ネットインフラ事業」に含めていた同事業を新たに「ネットセキュリティ事業」として独立させました。中長期の成長ドライバーとすべく一層の強化育成を図ってまいります。
株主還元につきましては、総還元性向50%を目標とし、①配当については、配当性向の目標を当期純利益の33%以上とし、②自己株式取得については、当期純利益の50%から配当総額を引いた金額を目標に、業績及び財務体質の状況等を総合的に勘案し、株価水準に応じて機動的に実施することを基本方針としています。自己株式の取得・消却については、2006年から2007年にかけてローンクレジット事業からの撤退の際に資本増強のため当時発行した3,835万株を買い戻し、消却することが株主の皆さまへの利益還元として適切であると考えています。24年12月期の最終利益に対する総還元性向は、新たに100億円を原資とする自己株式の取得枠を設定したこともあり、基本方針である50%を超え、108%となる見通しです。今後も自己株式の取得・消却を淡々粛々と実行してまいります。
GMOインターネットグループは、25年1月に事業持株会社体制から純粋持株会社に近い立ち位置へ移行しています。同時に祖業であるインフラ事業を受け継いだGMOインターネット(4784)も新体制でスタートしています。今後もグループ構造のさらなる進化を継続し、グループシナジーの極大化を図ることで、成長スピードを加速させ、持続的成長の実現をより確かなものにしてまいります。結果として超長期計画である「55ヵ年計画」の達成、企業価値の拡大を目指してまいります。株主の皆さまには今後も格別のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2025年5月
代表取締役グループ代表
熊谷 正寿